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犬飼の大イチョウ
いぬかいのおおいちょう
《アクセス》
通潤橋から白糸台地を縦断する県道を約2kmで犬飼集落へ右折、約400mで公民館がある。ここに車を停め白壁の土蔵の小路をしばらく歩くと正面の田畔、丘の上にその姿を見る。
通潤橋の南、白糸台地を南に進み手入れの行きとどいた茶畑を右折すると白壁の蔵が多くあらわれたところが犬飼集落で、その先視界が開けた先に九州中央山地の山々を背景に、馬の背のような尾根の高くなったところに、天に向かってそびえ立つ大イチョウが見えます。周囲の棚田は通潤橋から導かれた水で潤っていて、地域の人々が総力を挙げて作り上げた知恵と汗が結晶した姿です。その自然と人々の営みの全てを見渡すように、このイチョウが佇んでいます。近くに寄って幹に触れて上を見ると、多くの枝が複雑に曲がって絡み合うように伸び、びっしりと葉が茂っています。この大イチョウは、阿蘇大宮司がこの地を治めていた頃、水不足で収穫の少ない米を補うため、栄養価が高くて保存しやすい「ぎんなん」を収穫するために植えたと伝えられ、ここのぎんなんを食べると長生きするといわれています。樹の横には長寿観音が祀られ、樹の周辺は住民の交流の場、憩いの場、信仰の場として大切にされています。付近の観光地・名所:通潤橋(車5分)、五老ケ滝(徒歩20分)、鮎の瀬大橋(車5分)
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