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歴史ある景勝地

池尻の唐笠松 

いけじりのからかさまつ 

《アクセス》

国道218号、矢部市街を過ぎて約5キロメートル進むと大きなカーブをした橋の手前に竜宮滝と唐傘松の案内板があるので左折する(見落とさないように)。さらに50m先を左折し約1キロメートル行くと右手に見える。畑の中に数台の駐車場がある。奥の道は狭いので無理に入らぬこと。

南外輪山の稜線から南になだらかに広がる草原の尾根の南端、池尻集落の小高い丘にその雄姿をみせています。大きな唐傘を広げて立てたような樹形といい、立っている場所の素晴らしさといい、地域のシンボルとして賞賛に値する樹です。庭園造りの名人が長い年月をかけて仕上げた造形のように誤解されることがありますが、地形と風の関係であろう全く自然のままに造られた造形の妙であることに、大きな価値があります。かつて、松くい虫の被害を受けて衰弱しかけたことがありましたが、地元の人々の懸命の養生によって健康を取り戻し、元気な姿を見せています。この唐傘松は、山都町浜町から高森に向かう往還沿いにあった松並木の一本といわれています。高台に立つこの樹のところから南を望むと、深い緑川の峡谷の向こうに九州の背中である脊梁の山々が、北を見ると阿蘇の南外輪山の稜線越しに高岳や根子岳、噴煙をあげる中岳などが眺められます。

付近の観光地・名所:龍宮滝(車5分)、円形分水(車5分)、男成神社(車10分)

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